風水を活かしたまちづくりと最高の場所

東京上空2.png風水は「衣・食・住」の環境学ですが、やはり住環境で取り上げられることが最も多いようです。
古代中国で発展した風水が日本に入り、最初にどこに取り入れられたのか?それは「都市計画」でした。


「四神相応」(しじんそうおう)という陰陽五行説に基づいた、地形に関する理想的な気のバランスがあります。

これは東西南北4つの方角にそれぞれ神が存在し、生命に必要な風(空気)と水の流れを作り気が整うという考え方です。

日本では平安京など都の造営は「四神相応」に基づいてることがよく知られています。古代の日本では度重なる天災や政情不安で遷都を繰り返しますが、平安京に落ち着いたのも理想的な「四神相応」だからといわれます。

他に風水を都市計画に応用したことでよく知られるのはシンガポール、香港や台湾は、生活の中にも風水が根付いた都市として有名です。

江戸の都市計画も風水が関わっているといわれています。江戸は徳川家康が三河から国替えを命じられるまで、城下町を作るには無謀なほどの荒れ放題の寒村地帯でした。

「四神相応」とは北に大きな山、南に平らで広大な土地や海など広がり、東に小高い山や川があり、西に東より少し低い山や川、道などが存在する場所です。
自分の後ろに大きな山、自分の目の前に大きく開けた景色、左右に後ろの山より低い山、川や通り道がある。そうイメージすると、四方に守られているような安定感を感じられるはずです。

江戸はこれら「四神相応」にぴたりとはまった場所だからこそ、何百年も続く世界的大都市となったのかもしれません。


例えば自分が住む場所が「四神相応」な場所ではないとしても、なんの問題もありません。その場所で自分はどう感じるのか?に注目してみてください。

「居心地の良さを感じる、ポジティブな未来や自分がイメージできる」ならばその場所は、最高で最適の場所です。



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